矯正
「MEAWを用いた矯正治療」より
骨格性不正咬合について
骨格性不正咬合はこれまでは静的な観察から上下顎の水平的不調和と考えられていました。しかし、治療後の後戻り等が頻発したことなどより、最近では骨格性不正咬合は脳頭蓋と顔面頭蓋との動的バランスより考えられ、脳頭蓋底との関係を視野に入れた垂直的高径の問題として捉えるられています。
High AngleIII
この不正咬合は、頭蓋角が小さいため上顎骨は強く下方に成長している,そのために上顎骨の前後径はあまり増加せず、顔面の垂直高径が著しく増加する。
顎骨の前後径が増加しないため後方臼歯の萌出余地が不足し、ポステリアーディスクレパンシーになりさらに垂直的高径の過剰な増加がみられ、臼歯部咬合平面は水平化を示す。その結果、前歯部は重篤な開咬になる。これに対して下顎は、前方回転によって機能的に適応し、同時に前方に偏位するため下顎前突症を呈する。
治療は、この不正咬合の要因であるポステリアーディスクレパンシーの解消を行い、上顎大臼歯部の咬合高径を減少させ、水平化された咬合平面を急傾斜にすることにより不調和のメカニズムを改善させる。
 
 
Low AngleIII
この不正咬合は、上顎骨の前後径はHigh Angleほど問題なく、下顎枝の成長と咬合高径の不調和により顎が過剰に前方回転して、おこる不正咬合である。
治療は、上顔面高および咬合高径の増加によって
下顎の機能的な過剰回転を抑制する。
小臼歯部を積極的に挺出させることによって咬合径を増加させ、上顔面高の増大を促す。さらに急傾斜な上顎大臼歯部咬合平面を水平化させる。下顎は、小臼歯部の積極的な挺出と大臼歯部の整直により咬合高径を増加させる。
 
 
不正咬合は、垂直的観点からHigh AngleLow Angle2つのタイプに分けられます。
両者の違いは、咬合の垂直的要素による下顎の適応にあります。
下顎の前後的適応はこの垂直的要素により引き起こされます、
臼歯部咬合平面の傾斜によって決定されるため、不正咬合がどのように発現しているのか、
さらにこのような不正咬合の垂直的問題と骨格的なずれに対していかに生体が代償しているか
ということを知ることは、骨格性不正咬合を診断する上で重要な点になります。
したがって、歯科矯正治療により骨格性正咬合の咬合再構成を行う上で最も大切なことは、
垂直的高径のコントロールであり咬合平面の再構成である。
 
Angle Ⅲ級骨格に対する治療
Angle Ⅱ級骨格に対する治療
High AngleII
頭蓋角が大きく、それゆえ上顎骨は前方に回転するよ
うに成長するため咬合高径はあまり増加せず、顔面の
垂直高径も増加しない。臼歯部咬合平面は、急峻となり歯列全体は近心傾斜する、咬合高径は減少し下顎は後方に開大する。この環境下では、下顎は前方回転によ
る前方への適応は不可能となり、むしろ後方回転による後方への適応によって対応する。このような適応では咬合時の下顎頭への圧迫が強くなり下顎頭の成長が阻害されさらに下顎が後退したII級の不正咬合となる。
この治療は、最も困難な骨格タイプである。この不正咬
合は上顎臼歯部の咬合平面が急傾斜であり、下顎は常に後方位で咬合するため顎機能障害に陥りやすい。そ
れゆえ形態的特徴である極端な下顎遠心咬合を、顎顔面骨格全体の不調和のメカニズムとして理解し、特に上顎臼
歯部咬合平面に対し積極的にアプローチすることに
よりそのメカニズムを正常化させ下顎の機能的な運動
の回復を目的とする。
 
Low AngleII
臼歯部咬合平面は急傾斜を示し咬合高径は不足となる。したがって、下顎枝の成長と咬合高径の増加との関係
に不調和をきたし、咬合の機能的適応の結果、強いスピー彎曲が形成され下顎は後方位で過剰に前方回転をし、過蓋咬合のII級不正咬合が形成される。
治療は、不正咬合の成立過程を考慮し積極的に咬合高径を増加させながら臼歯部咬合平面を水平化すること
によって下顎を前方に適応させ、顎関節部での適応を促す。そのためには、生理的な下顎位の決定、および咬合高径の挙上により咬合支持の確立を行い、顎関節のcompressionの解消を行う。適切な臼歯離開の確立の
ために臼歯部咬合平面を水平化させ、適切な相対前方誘導路角と歯冠内開口角の確立を行う。
        画期的!新時代の矯正装置
 
歯の矯正装置が『目立つ』という非審美的側面に対する解決策の一つとして、舌側からの矯正装置(リンガルブラケット)が使用され、審美的観点から評価を得ています。しかし、痛み・違和感・歯のエナメル質の破壊・むし歯になりやすいなどの問題もあります。
しかし、このたび導入された「クリアアライナー」は、透明のマウスピースにより矯正治療を行い、従来の治療概念を根本から変えることになりました。厚さ1ミリにも満たない透明のプラスチックでできたマウスピースが、早く・痛みもなく・美しい歯並びを実現できるのです。
 
ブラケットやワイヤーを使わない透明なラミネートで作製されたマウスピース型の最新の見えない矯正装置です。透明なので治療中も全く目立たず、また可撤式なので食事に取り外せるなど、患者さんにとって大きなメリットをもたらしています。製作過程にコンピューターを使用し、正確でかつ画期的な矯正装置です。
■  大人の矯正    
         MEAWを用いた矯正治療                    
非骨格性不正咬合で軽い症例なら
   
       「見えない矯正」クリアライナー                    
小さなお子様から90歳以上までの幅広い年齢の健康な生活を楽しむ方々、また安芸高田市、三次市、庄原市などの広い地域の方々からご来院いただいております。
 
FUJITOH  DENTAL  CLINIC ふじとう歯科 安芸高田市の「ふじとう歯科」
739-1101
広島県安芸高田市甲田町高田原1160-7
(電話でのご予約・ご相談)  TEL : 0826-45-3533 子供の矯正   大人の矯正   一般歯科                    小児歯科  インプラント   ホワイトニング
 
inserted by FC2 system